アサガオカラクサ[Evolvulus alsinoides]は、インドのアーユルヴェーダでシャンカプシュピと呼ばれる4種のハーブの1つであり、伝統的には、向知性および精神安定作用のためにで使用されてきました。ラットの研究では、記憶力の改善に対してピラセタムに匹敵する効力を持つ可能性が示唆されていますが、実際にどの成分が活性物質で人間でも効果があるのかについての研究は行われていません。

概要

重要な効果・情報

アサガオカラクサ[Evolvulus alsinoides]は インドのアーユルヴェーダでは、シャンカプシュピ[Shankhapushpi]という共通名が与えられている4つのハーブのうちの一つで、向知性精神安定を目的として使用されてきました。日本を初め東アジアでも漢方の「牽牛子」として下剤として使用されてきました。

若年のラットにおける研究では、アサガオカラクサはピラセタムに匹敵する向知性作用があることが示唆されています。これらの効果を引き起こすメカニズムや生物活性物質は現在確定していませんが、エタノール抽出物で効果の大部分が見られており、アルカロイドが関係していると考えられています。現時点では人間でのエビデンスも不足しています。

アサガオカラクサの経口摂取による記憶増強作用に加えて、脳内での抗炎症性作用、適応促進作用、神経保護性なども示されており、高用量での服用は鎮静作用を持つ可能性があります。 しかし、このハーブが実際に効果を持ち、他のハーブや医薬品などと比べてどの程度の効果があるのかという研究は行われていません。生物活性を持つ物質を決定できていないため、人体での作用を調べる研究が進んでいない現状があります。

適応・効果

現時点では、アサガオカラクサの人間での適応や効果についての信頼できる情報はありません。

副作用

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現時点では、アサガオカラクサの人間での副作用や安全性についての信頼できる情報はありません。

服用方法

推奨用量、有効量、その他の詳細

アサガオカラクサの服用を推奨するにはヒトでのエビデンスが不十分ですが、ラットにおけるエタノール抽出物の有効用量(200mg/kg)をヒトで換算すると約32mg/kgとなり、68kgの人で約2,200mgとなります。このような用量は、アサガオカラクサの動物実験での結果から推定したものですので、注意が必要です。

科学的根拠・参考文献