ゲフィチニブ について

ゲフィチニブ は、肺癌や非小細胞肺癌の治療に使用されます。 医師の判断により他の症状にも使用されることがあります。

ゲフィチニブは癌化学療法剤です。 特定のタンパク質(チロシンキナーゼと呼ばれる酵素)を遮断することによって、ガンの成長や拡散を抑制する作用があります。

以下の場合は使用を控えましょう
  • ゲフィチニブの成分にアレルギーがある

これらのいずれかが当てはまる場合は、すぐに医師または医療従事者に相談してください。

使用上の注意

いくつかの病状はゲフィチニブと相互作用する可能性があります。 何か症状がある場合、特に次のいずれかに該当する場合は、医師または薬剤師に相談してください。

  • 妊娠中、妊娠予定、授乳中の場合
  • 処方薬または非処方薬、ハーブ製品、栄養補助食品を服用している場合
  • 薬、食品、その他の物質にアレルギーがある場合
  • 肺疾患(例:肺線維症)、心臓の問題、重度の腎臓の問題、肝臓の問題がある場合
  • 脳卒中の病歴がある場合

一部の医薬品はゲフィチニブと相互作用する可能性があります。 他の薬、特に次のいずれかを服用している場合は、医療提供者に相談してください:

  • ゲフィチニブの有効性が低下する可能性がある医薬品: 制酸薬(例: 重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム)、ヒスタミンH2-受容体遮断薬(例: ファモチジン)、ヒダントイン(例: フェニトイン)、リファンピン
  • ゲフィチニブの副作用が増加する可能性のある医薬品: イミダゾール(例: ケトコナゾール)
  • 出血のリスクが高まる可能性がある医薬品: 抗凝血剤(ワルファリンなど)
  • 白血球数の低下のリスクが高まる可能性がある医薬品: ビノレルビン
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上記は起こりうるすべての相互作用を完全に網羅していない可能性があります。 ゲフィチニブが服用している他の薬と相互作用するかどうか、医療提供者に相談してください。 医薬品の服用を開始、停止、変更する前に、医療提供者に確認してください。

用法、用量について

医師の指示に従ってゲフィチニブを使用してください。 正確な用量については、医薬品のラベルを確認してください。

  • ゲフィチニブは食前・食後・食間の区別なく服用することができます。
  • 錠剤を飲み込むのが困難な場合は、グラスに半分の水で服用して下さい。水以外の液体で服用しないでください。錠剤を割らずに水に落とし、溶けるまで10分ほど待ち、すぐに溶液を飲んで下さい。更にグラス半分の水を入れてゆすいで全て飲んで下さい。
  • ゲフィチニブを定期的に服用することで、効果が最大化します。
  • 毎日同じ時間にゲフィチニブを服用することで忘れずに服用することができます。
  • ゲフィチニブの服用を忘れた場合は、できるだけ早く服用してください。次回の服用までほとんど時間がない場合は、逃した用量を飛ばして、通常の服用計画に戻ります。一度に2回分服用しないでください。

ゲフィチニブの使用方法について質問がある場合は、医療提供者にお尋ねください。

安全に関する情報
  • エリスロマイシン、クラリスロマイシン、セントジョンズを服用している場合は、投与量や症状の監視が必要な場合があります。
  • ゲフィチニブは視力の変化を引き起こす可能性があります。目の刺激がある場合は医師に相談して下さい。ゲフィチニブにどのような反応が起こるか分かるまでは、運転したり、機械を操作したり、危険を伴う可能性のある活動を行わないでください。
  • 肝機能検査を始めとする検査で、進行状況を監視したり、副作用をチェックしたりする場合があります。医師と相談しながら実施して下さい。
  • ゲフィチニブは子供に使用することはお勧めしません。安全性と有効性の確認が必要です。
  • 妊娠と授乳:ゲフィチニブを服用中に確実な避妊を実施してください。ゲフィチニブは胎児に害を及ぼす可能性があります。妊娠している場合は、妊娠中にゲフィチニブを使用することのメリットとリスクについて医師と相談してください。ゲフィチニブが母乳中に流入するかどうかは分かっていません。ゲフィチニブを服用している間は、授乳をしないでください。
副作用

すべての薬は副作用の原因となることがありますが、多くの場合、副作用がないか、あった場合でも軽微です。 下記の一般的な副作用のいずれかが持続したり煩わしい場合は、医師に相談してください。

にきび、 下痢、 乾燥肌、 食欲低下、 口腔潰瘍、 吐き気、 異常な衰弱、 視覚の問題、 嘔吐、 体重の減量

下記の重大な副作用が発生した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

重度のアレルギー反応(発疹、 蕁麻疹、 かゆみ、 呼吸困難、 胸苦しさ、 まぶた・ 口・ 顔・ 唇・ 舌の腫脹)、 咳、 暗色尿、 めまい、 眼の刺激・ 痛み、 極端な疲労、 発熱、 持続性の下痢、 胃痛、 足・ 首足の腫脹、 皮膚・目の黄変

上記は起こり得る副作用を全て網羅していない可能性があります。 副作用に関する質問がある場合は、医療従事者にお問い合わせください。

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L01 抗悪性腫瘍薬