ゲンタマイシン について

ゲンタマイシン は細菌と戦う抗生物質で、重度の細菌感染を治療するために使用されます。 ゲンタマイシンは、医師の判断によりこれ以外の目的にも使用されることがあります。

重要情報

ゲンタマイシンは腎臓を傷つける可能性があります。 特に腎臓病やその他の薬を使用している場合には、神経損傷や難聴を引き起こす可能性があります。

ご自身の症状および使用しているすべての医薬品について、医師に相談してください。 手術が必要な場合は、外科医にゲンタマイシンを使用していることを事前に伝えてください。

確認事項

ゲンタマイシンやアミカシン、 カナマイシン、 ネオマイシン、 パロモマイシン、 ストレプトマイシン、 トブラマイシンなどの類似の抗生物質にアレルギーがある場合は、この薬を使用しないでください。

下記に当てはまる場合はゲンタマイシンの使用が安全であるか医師に確認しましょう。

  • 腎臓病
  • 喘息または亜硫酸アレルギー
  • 重症筋無力症
  • 神経筋疾患
  • パーキンソン病のような神経系の障害
  • 電解質の不均衡(血液中のカルシウム、カリウム、マグネシウムのレベルが低い)
  • 脱水症状
スポンサーリンク

妊娠している場合は、ゲンタマイシンを使用しないでください。 胎児に被害が出る恐れがあります。 有効な避妊を行い、服用中の妊娠を防ぎましょう。

ゲンタマイシンが母乳に流入するのか、それとも授乳中の赤ちゃんに危害を与える可能性があるのかは分かっていません。 この薬を使用している間は、授乳をしてはいけません。

ゲンタマイシンの服用方法

処方箋の指示に従ってください。  ゲンタマイシンは通常7-10日間分処方されます。

ゲンタマイシンは筋肉内または静脈内に注入されます。 自宅で点滴を使用する場合もあります。 使用方法を理解していない場合、自己投与は行わないで下さい。使い捨ての針とシリンジは1回だけ使用し、再使用しないでください。使用した針、点滴チューブ、その他の部材を処分する場合は、処方を受けた病院で処分方法を確認して、地域の規則に従って処分して下さい。

ゲンタマイシンに変色したり異物が入ったりしている場合は、ゲンタマイシンを使用しないでください。ゲンタマイシンとその他の医薬品をシリンジや点滴パックに混ぜて使用しないでください。

感染が完全に治癒する前に症状が改善する場合がありますが、服用を中断すると、抗生物質に耐性のある細菌によりさらなる感染のリスクが高まる場合があります。

ゲンタマイシンは、インフルエンザや風邪などのウイルス感染症を治療しません。

ゲンタマイシンを服用している間は、腎臓が正常に働くように、多量の水分を飲みましょう。

ゲンタマイシンを服用している間は、頻繁に血液検査や尿検査を行うことが必要な場合があります。 聴覚、腎機能、および神経機能もチェックする必要があります。

手術が必要な場合は、外科医にゲンタマイシンを使用していることを事前に伝えてください。

この薬は、高温多湿を避け室温で保管してください。

ゲンタマイシン副作用

抗生物質は下痢を引き起こすことがあり、別の感染症の兆候である可能性があります。 水分や出血性の下痢がある場合は、医師に相談してください。 医者からの指示がない限り、抗下痢薬を使用しないでください。

蕁麻疹、呼吸困難、顔・唇・舌・喉の腫れなどアレルギー反応の兆候がある場合はすぐに医師に受診して下さい。

下記の症状が見られる場合はすぐに医師に相談して下さい

  • 聴覚障害、 耳鳴り
  • 重度のめまい
  • 浅い呼吸
  • しびれ、 痙攣、 筋肉の緊張や収縮
  • 発作(痙攣)
  • 重度の胃の痛み、 水分や血を含む下痢
  • 発熱、 口の水疱や潰瘍、 歯茎の赤い腫れ、 嚥下障害
  • 腎臓の問題 、 排尿不全、排尿障害や痛み、足や足首の腫れ、 疲れ、 息切れ
  • 電解質の不足( 精神不安定、 衰弱、 骨の痛み、 排尿の増加 )
  • 頭蓋内圧の上昇(重度の頭痛、 耳鳴り、 めまい、 吐き気、 視力の問題、 目の後ろの痛み)

高齢者の場合には副作用の影響が大きい場合があります。

一般的な副作用には次のようなものがあります。

  • 視界の問題
  • 吐き気、 嘔吐、 食欲不振、 体重減少
  • めまい
  • かゆみやかぶれ
  • 注射部位の痛み
  • 頭痛、気分の変化
  • 関節痛

これらは副作用を全て網羅していない可能性があります。 副作用については医師に相談してください。

相互作用

ゲンタマイシンは腎臓を傷つける可能性があります。 この副作用は、抗ウイルス薬、化学療法、抗生物質注入、腸疾患用医薬品、臓器移植拒絶反応防止薬、注射用骨粗しょう症薬、アスピリン、イブプロフェン、アセトアミノフェンを含む関節炎薬と使用すると増加する可能性があります。

特に以下に当てはまる薬を服用している場合は医師に確認しましょう。

  • 利尿剤
  • 他の抗生物質

これらは全ての医薬品との相互作用を網羅していない可能性があります。 他の処方薬や市販薬、ビタミン、ハーブ製品などはゲンタマイシンと相互作用を起こす可能性があります。服用している医薬品が相互作用を行うかどうか知りたい場合は、医師や薬剤師にご相談下さい。