ソラフェニブ について

ソラフェニブ は、特定の種類の腎臓癌、肝臓癌または甲状腺癌の治療に使用されます。 医師の判断により他の症状にも使用されることがあります。

ソラフェニブは、マルチキナーゼ阻害剤です。 癌細胞の増殖を止める働きをします。

以下の場合は使用を控えましょう
  • ソラフェニブの成分にアレルギーがある
  • 特定のタイプの不整脈(先天性QT症候群)がある
  • 特定のタイプの肺癌(扁平上皮細胞)があり、カルボプラチンかパクリタキセルを服用している

これらのいずれかが当てはまる場合は、すぐに医師または医療従事者に相談してください。

使用上の注意

いくつかの病状はソラフェニブと相互作用する可能性があります。 何か症状がある場合、特に次のいずれかに該当する場合は、医師または薬剤師に相談してください。

  • 妊娠中、妊娠予定、授乳中の場合
  • 妊娠している可能性がある
  • 処方薬または非処方薬、ハーブ製品、栄養補助食品を服用している場合
  • 薬、食品、その他の物質にアレルギーがある場合
  • 心不全や他の心臓の問題(例: 不整脈、心臓の血管の病気、最近の心臓発作)
  • 胸の痛み、高血圧、出血の問題、血液中の電解質の問題(例: 低血中カルシウム、マグネシウム、カリウムレベル)、胃または腸の問題(例: 裂傷)、肝臓、腎臓、甲状腺の問題がある場合
  • 肺癌の治療を受けたか現在治療中の場合
  • 最近手術を受けたか、現在受けている場合
  • 特定の種類の不整脈(QT間隔の延長)のリスクを高める薬を服用した場合。このタイプの不整脈のリスクを高める可能性のある薬があるかどうかわからない場合は、医師または薬剤師に確認してください

いくつかの医薬品はソラフェニブと相互作用する可能性があります。 他の薬、特に次のいずれかを服用している場合は、医療提供者に相談してください:

  • 出血のリスクが増加する可能性がある医薬品: ワルファリン
  • ソラフェニブの有効性が低下する可能性のある医薬品: カルバマゼピン、デキサメタゾン、ヒダントイン(例: フォスフェニトイン、フェニトイン)、ネビラピン、経口ネオマイシン、フェノバルビタール、プリミドン、リファマイシン(例: リファブチン、リファンピン)
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上記は起こりうるすべての相互作用を完全に網羅していない可能性があります。 ソラフェニブが服用している他の薬と相互作用するかどうか、医療提供者に相談してください。 医薬品の服用を開始、停止、変更する前に、医療提供者に確認してください。

用法、用量について

医師の指示に従ってソラフェニブを使用してください。 正確な用量については、医薬品のラベルを確認してください。

  • ソラフェニブは空腹時に服用してください。
  • ソラフェニブをそのまま飲み込んでください。飲み込む前に割ったり、砕いたり、噛んだりしないでください。
  • グラス一杯の水でソラフェニブを服用してください。
  • 気分が良くてもソラフェニブを忘れずに服用して下さい。
  • ソラフェニブの服用を忘れた場合は、逃した用量を飛ばして、通常の服用計画に戻ります。一度に2回分服用しないでください。

ソラフェニブの使用方法に関する質問があれば、医療従事者にお尋ねください。

安全に関する情報
  • ソラフェニブは血中の血餅形成細胞(血小板)の数を減らすことがあります。傷やけがを引き起こす可能性のある活動を避けてください。異常な打撲や出血がある場合は、医師に相談してください。暗色便、タール状便、血便がある場合は、医師に相談してください。
  • ソラフェニブは体の感染症に対する抵抗力を低下させる可能性があります。風邪や感染のある人との接触を避けてください。発熱、咽頭痛、発疹、寒気のような感染の徴候に気付いた場合は、医師に相談してください。
  • 医療や歯科医療、救急医療、手術を受ける前に、ソラフェニブを服用していることを医師または歯科医に伝えてください。
  • ソラフェニブを服用した患者での高血圧の発症する例が報告されています。通常、治療の初期に見られますが、治療中いつでも発生する可能性があります。高血圧の症状(重度または持続性の頭痛やめまい、視力の変化など)が発生した場合は、医師に相談してください。
  • 非常に悪い皮膚反応(スティーブンス・ジョンソン症候群/有毒な表皮壊死)が起こることがあります。後遺症や重度の健康障害、まれに死に至る可能性があります。皮膚の発赤、腫れ、水ぶくれ、剥離、目の充血や炎症、口・ 喉・ 鼻・ 目の痛みなどの兆候がある場合は、発熱の有無に関わらずすぐに医師に相談し治療を受けてください。
  • 妊娠する可能性のある女性は、ソラフェニブを服用中および服用後2週間は確実な避妊を実施してください。効果的な避妊に関する質問がある場合は、医師に確認してください。
  • 男性の場合もソラフェニブを服用中および服用後2週間は確実な避妊をしてください。効果的な避妊に関する質問がある場合は、医師に確認してください。ソラフェニブを服用中にパートナーが妊娠した場合にはすぐに医師に相談してください。
  • ソラフェニブを服用している患者では重度かつ命にかかわる出血がmれに起こることが報告されています。血尿、出血を伴う咳や嘔吐、異常な月経出血、頻繁な鼻血、ピンクや茶色の尿、異常な膣出血、異常な打撲や出血があれば、すぐに医者に連絡してください。
  • ソラフェニブを服用している患者では、重度の胃や腸の問題(例: 裂傷)がまれに起こることが報告されています。重度・ 持続性の腹痛、黒色便、タール状便、血便、コーヒー様または出血を伴う嘔吐が発生した場合は、すぐに医師に相談してください。
  • ソラフェニブは重度または命にかかわる肝臓の問題をまれに引き起こす可能性があります。肝臓の問題(例: 皮膚や目の黄変、濃い尿、白色便、食欲不振、悪心、腹痛、異常な疲労など)の症状が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。
  • 治癒しない傷がある場合は、医師に相談してください。
  • ソラフェニブを使用している間、血圧、血液電解質レベル、肝臓機能、甲状腺ホルモンレベル、心電図(ECG)などの検査を実施することがあります。これらの検査は、症状を監視したり、副作用をチェックしたりするために使用されます。医師と相談しながら実施して下さい。
  • ソラフェニブは、細心の注意を払って子供に使用する必要があります。子供の安全性と有効性の確認が必要です。
  • 妊娠および授乳:ソラフェニブは胎児に害を及ぼす可能性があります。服用している間および服用後少なくとも2週間は妊娠しないようにしてください。妊娠してしまった可能性がある場合は、すぐに医師に相談してください。妊娠中にソラフェニブをとることの利点とリスクについて話し合う必要があります。この薬が母乳に流入するかどうかは分かっていません。ソラフェニブを服用中は母乳を与えないでください。
副作用

すべての薬は副作用の原因となることがありますが、多くの場合、副作用がないか、あった場合でも軽微です。 下記の一般的な副作用のいずれかが持続したり煩わしい場合は、医師に相談してください。

便秘、 下痢、 乾燥肌、 髪の毛の薄化、 脱毛、 頭痛、 食欲低下、 口・ 骨・ 筋肉・ 胃・ 関節の痛み、 吐き気、 味覚の変化、 疲れ、 声の変化、 嘔吐、 衰弱、 減量

下記の重大な副作用が発生した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

重度のアレルギー反応(発疹、 蕁麻疹、 かゆみ、 呼吸困難、 胸苦しさ、 口・ 顔・ 唇・ 喉・舌の腫れ、 異常な嗄声(声のかすれ))、 黒色便、 タール状便、 血便、 血尿、 胸痛、 精神錯乱、 出血を伴う咳・嘔吐、 性的能力の低下、 排尿の減少、 うつ病、 失神、 頻脈・ 不整脈、 発熱、 悪寒、 持続的な咳・ 咽頭痛、 異常な月経出血、 筋肉痛、 けいれん、 衰弱、 頻繁な鼻血、 腕や脚のしびれ、 半身麻痺、 皮膚の発赤・ 腫れ・ 水ぶくれ・ 剥離、 発赤、 痛み、 腫れ、 しびれ、 チクチク、 潰瘍、 手のひらや足の裏の水疱、 発作、 重度・ 持続性のめまい、 頭痛、 軽度の頭痛、 重度の胃の痛み、 嘔吐、 悪心、 息切れ、 会話の変化、 発汗の増加、 突然の体重増加、 口や喉の腫れ・ 痛み・ 発赤、 足首・ 手・ 足の腫脹、 異常な打撲や出血、 異常な疲れや衰弱、 異常な膣出血、 コーヒー様の嘔吐

上記は起こり得る副作用を全て網羅していない可能性があります。 副作用に関する質問がある場合は、医療従事者にお問い合わせください。

ソラフェニブと同じカテゴリーに分類されている医薬品

L01 抗悪性腫瘍薬