アトモキセチン について

アトモキセチン は、注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療に使用されます。 医師の判断により他の症状にも使用されることがあります。

ADHDを治療するために正確にどのように働くかは分かっていません。 アトモキセチンは、注意力や行動を改善する可能性のある脳内の特定の化学物質を増加させます。

 

以下の場合は使用を控えましょう
  • アトモキセチンの成分にアレルギーがある
  • 特定の重度の心臓の問題(例: 心不全、心筋の問題)、特定の不整脈、重度の血管の問題、重度またはコントロールできていない高血圧、狭隅角緑内障
  • 特定の種類の副腎腫瘍(褐色細胞腫)の病歴がある
  • 過去14日間にモノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)(例: フェネルジン)を服用している

これらのいずれかが当てはまる場合は、すぐに医師または医療従事者に相談してください。

 

使用上の注意

いくつかの病状はアトモキセチンと相互作用する可能性があります。 何か症状がある場合、特に次のいずれかに該当する場合は、医師または薬剤師に相談してください。

  • 妊娠中、妊娠予定、授乳中の場合
  • 処方薬または非処方薬、ハーブ製品、栄養補助食品を服用している場合
  • 薬、食品、その他の物質にアレルギーがある場合
  • ご自身や家族が双極性感情障害(躁うつ病)または他の精神疾患や気分障害(例: うつ病)、自殺願望や自殺試行、アルコールまたは薬物乱用の病歴がある場合
  • 心不全、頻脈、徐脈、不整脈、心臓発作、異常心電図(ECG)、脳卒中、高血圧、低血圧などの心臓病の病歴があるか、家族にこれらの病歴や突然死がある場合
  • 血液や出血の病歴、発作、眼や緑内障の増加した病歴がある場合
  • 肝臓の問題、排尿障害、レイノー症候群がある場合
  • うっ血除去薬(例: プソイドエフェドリン、フェニレフリン)や高血圧治療薬を服用している場合

いくつかの医薬品はアトモキセチンと相互作用する可能性があります。 他の薬、特に次のいずれかを服用している場合は、医療提供者に相談してください:

  • 重度の高血圧、高熱、筋肉の問題、重度の激しい感情、および昏睡を含む重度の、そして時には命にかかわる副作用が起こる可能性のある医薬品: MAOI(例: フェネルジン)
  • アトモキセチンの副作用のリスクを高める可能性がある医薬品: キニジン、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)(例: フルオキセチン、パロキセチン)
  • 副作用のリスクがアトモキセチンによって副作用のリスクが高まる可能性がある医薬品: アルブテロール
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上記は起こりうるすべての相互作用を完全に網羅していない可能性があります。 アトモキセチンが服用している他の薬と相互作用するかどうか、医療提供者に相談してください。 医薬品の服用を開始、停止、変更する前に、医療提供者に確認してください。

用法、用量について

医師の指示に従ってアトモキセチンを使用してください。 正確な用量については、医薬品のラベルを確認してください。

  • アトモキセチンを食前・食後・食間の区別なく経口服用してください。胃の不調が起こる場合は、胃への刺激を減らすために食べ物と一緒に服用して下さい。
  • アトモキセチンをそのまま飲み込んでください。カプセルを破ったり、粉砕したり、噛んだりしたり、開けたりしないでください。アトモキセチンをそのまま飲み込むのが難しい場合は、医師に相談してください。
  • アトモキセチンを毎日同じ時間に服用することで忘れずに服用することができます。
  • 体調が良くなってもアトモキセチンを忘れずに服用して下さい。
  • アトモキセチンの服用を忘れた場合は、できるだけ早く服用してください。次回の服用までほとんど時間がない場合は、逃した用量を飛ばして、通常の服用計画に戻ります。一度に2回分服用しないでください。

アトモキセチンの使用方法について質問がある場合は、医療提供者にお尋ねください。

安全に関する情報
  • アトモキセチンは、めまい、眠気、頭痛、失神の原因となります。アルコールや特定の薬と服用すると副作用が悪化することがあります。アトモキセチンは慎重に使用してください。どのような反応が起こるか分かるまでは、運転や危険な作業を避けてください。
  • アトモキセチンは、めまい、軽度の頭痛、失神の原因となることがあります。アルコール、気温の上昇、運動、発熱などがこれらの副作用を悪化させる可能性があります。これらの副作用を防ぐために、特に午前中はゆっくりと座ったり立ったりしてください。このような症状の兆候が現れた場合には、座ったり、横になったりしてください。
  • アトモキセチンは、様々な治療手段(例: 心理学、教育、社会)を含む治療プログラムの一部として使用されるべきです。医者または医療提供者から与えられたプログラムに必ず従ってください。
  • 医師の診察を受けずに、推奨された用量より多くを服用したり、規定より長く服用したりしないでください。
  • 心不全やその他の深刻な心臓病の患者にアトモキセチンを使用すると、心臓発作、脳卒中、突然死などの深刻な副作用が発生しています。心不全やその他の重大な心臓疾患がある場合は、症状を治療するための他の療法について医師に相談してください。
  • アトモキセチンを服用している子供や十代の若者は自殺願望や自殺試行の危険性が高まる可能性があります。大人でもこのような症状が発生することがあります。過去に自殺願望や自殺試行を起こした患者の場合にはリスクがより高くなる傾向があります。双極性(躁うつ病)の病気を患っている患者、家族がその病気を患っている患者の場合にはこのリスクがより高くなる傾向があります。アトモキセチンを服用している患者を注意して観察してください。うつ病、興奮状態、敵意、不安、落ち着きがない、過敏な行動、パニック発作、気分や行動の異常、自殺願望や自殺試行の兆候などの症状が起こったり悪化した場合は、すぐに医師に連絡してください。
  • カプセルを開けたりないでください。カプセルが壊れた場合は、触れないでください。手に触れたり、目や鼻に入ってしまった場合はすぐに水で洗い流してください。
  • アトモキセチンはまれに痛みを伴う長時間の勃起を引き起こす可能性があります。セックスをしていないときにも起こる可能性があります。すぐに治療を行わないと、インポテンスのような性的後遺症を引き起こす可能性があります。このような場合はすぐに医者にご相談下さい。
  • 医師または歯科医に、アトモキセチンを服用していることを伝えてから、医療や歯科医療、救急医療、手術を受けてください。
  • アトモキセチンを服用している間、心拍数、血圧、肝臓機能などの検査を実施することがあります。これらの検査は、症状を監視したり、副作用をチェックしたりするために使用されます。医師と相談しながら実施して下さい。
  • アトモキセチンは、場合によっては、子供および10代の子供の成長に影響を及ぼす可能性があります。アトモキセチンを服用している間、定期的な成長チェックが必要な場合があります。
  • アトモキセチンは、6歳未満の小児には注意が必要です。子供への安全性と有効性の確認が必要です。
  • 妊娠中や授乳中:妊娠した場合には医師に相談してください。妊娠中にアトモキセチンを摂取することの利点とリスクについて相談してください。この薬が母乳に流入するかどうかは分かっていません。アトモキセチンを服用している間に授乳中の場合は、医師に相談し赤ちゃんに起こりうるリスクについて確認してください。
副作用

すべての薬は副作用の原因となることがありますが、多くの場合、副作用がないか、あった場合でも軽微です。 下記の一般的な副作用のいずれかが持続したり煩わしい場合は、医師に相談してください。

便秘、 食欲が減退、 性的欲求の減少、 めまい、 眠気、 口の乾燥、 紅潮、 頭痛、 軽度の胃の痛みやむかつき、 吐き気、 疲れ、 睡眠障害、 嘔吐

下記の重大な副作用が発生した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

重度のアレルギー反応(発疹、 蕁麻疹、 かゆみ、 呼吸困難、 胸苦しさ、 口・ 顔・ 唇・ 舌の腫れ、 異常な嗄声(声のかすれ))、 異常思考(妄想)、 気分の悪化(躁病)、 火傷、 しびれ、 うずき、 感触の変化、 感覚の異常(例: 嗅覚、 味覚)、 胸痛、 精神錯乱、 排尿の異常や減少、 性的能力の低下(例: インポテンス、 射精の問題)、 失神、 頻脈・ 不整脈、 発熱、 悪寒、 咽頭痛、 幻覚、 月経の変化、 精神・ 気分・ 行動の悪化(例: 攻撃性、 興奮、 不安、 抑うつ、 敵意、 衝動性、 苛立ち、 緊張感、 鎮静など)、 半身麻痺、 パニック発作、 長期の痛みを伴う勃起、 発作、 重度・ 持続性の頭痛・ めまい、 重度・ 持続的な睡眠障害や疲れ、 息切れ、 胃の痛み・ 圧痛、 重度の吐き気・ 嘔吐、 自殺願望・ 自殺試行、 肝臓の問題の症状(例: 皮膚や目のかゆみ・ 黒ずみ、 白色便、 食欲不振、 肝臓の痛み、 インフルエンザ様の症状)、 振戦、 異常な発汗、 異常な視覚、 発語の変化、 異常な体重減少、 異常な足の冷えやつま先が青くなる

上記は起こり得る副作用を全て網羅していない可能性があります。 副作用に関する質問がある場合は、医療従事者にお問い合わせください。

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N06 精神賦活薬